常識として知っておきたい名画・西洋絵画40選。11位から20位までをご紹介。

常識として知っておきたい世界の名画:西洋絵画40選・11位から20位まで

最終更新日:2017年3月29日

11 ピカソ「ゲルニカ」


「ゲルニカ」
1937年ごろ(シュルレアリスム)
パブロ・ピカソ(1881〜1973年)
ソフィア王妃芸術センター(マドリード・スペイン)

「反戦のシンボル」として有名なピカソの代表作。
第二次世界大戦ではなく、スペイン内戦中にドイツの爆撃を受けたゲルニカ爆撃を描く。
※スペイン内線はドイツ・イタリアのファシスト陣営とソビエト連邦の代理戦争としての側面もあり、ドイツは直接参戦していた。

12 ボッティチェリ「プリマヴェーラ(春)」


「プリマヴェーラ(春)」
1482年ごろ(ルネサンス)
サンドロ・ボティチェリ(1444/45〜1510年)
ウフィツィ美術館蔵(フィレンツェ・イタリア)

ヴィーナスの誕生」で有名なボッティチェリのもうひとつの代表作。
春の訪れを擬人的(擬神的?)に描いたとされる作品。
中心の女性は美の女神ヴィーナスで、鑑賞者と目が合う。
その上にはヴィーナスの子クピド(キューピッド)が描かれるが、目隠しをしており盲目な恋も寓意している。
右の青い人物は西風の神ゼピュロス(ゼファー)。樹木のニンフであるクローリスを呼び起こす。
クローリスの口からは花々があふれ、花の女神フローラへと姿を変えた結果が右から3番目の女性。
一番左の男性は伝令や旅人の守護神マーキュリー(ヘルメス)。手に杖を持ち、上空の雲からオレンジ園を守っている。
その右横の3人の女性は、美の女神・貞潔の女神・愛の女神の3美神である。
世界で最も有名な絵画作品であり、最も議論の的となっている作品のひとつでもある。

13 スーラ「グランド・ジャット島の日曜日の午後」


「グランド・ジャット島の日曜日の午後」
1884〜86年ごろ(印象派)
ジョルジュ・スーラ(1859〜91年)
シカゴ美術館蔵(シカゴ・アメリカ)

セーヌ川の中州で憩う人々を描いた作品
「点描法」を完成させた作品としても有名。
「点描法」とは、絵の具を混ぜて塗るのではなく、「緑・青・紫・赤」または「赤・オレンジ・黄・緑」などの色を点としてカンバスに塗り、離れてみたときに人間の目で混色される現象をもちいた手法。
現在のディスプレイ等と同じ原理で多彩な色が表現されている。
スーラは、論理的・科学的に点描法を確立した。

14 モネ「日傘の女」


「日傘の女」
1886年(印象派)
クロード・モネ(1840〜1926年)
オルセー美術館蔵(パリ)

印象派の代表的な画家クロード・モネは、妻カミーユを描いた作品を多く残している。本作はその代表的な1枚であるが、カミーユの死後に別の女性をモデルとして描かれたためか、顔はぼかされている。

15 ドガ「踊りの花形(エトワール)」


「踊りの花形(エトワール)」
1876年ごろ(印象派)
イレール・ジェルマン・エドガー・ドガ(1834〜1917年)
オルセー美術館蔵(パリ)

踊り子を多く描いたドガの代表作。
スポットライトを浴びる花形と、その後ろのほかの踊り子をたちを描くことで、舞台の上に光と影を描き出す。

16 ムンク「叫び」


「叫び」
1893年(表現主義)
エドヴァルド・ムンク(1863〜1944年)
オスロ国立美術館蔵(オスロ・ノルウェー)

題名に「叫び」とあるが、画中の人物が叫んでいるのではなく、「叫び」を聴いて耳をふさいでいる状態を描いている。
「叫び」とは、ムンクが聴いた幻聴のことであり、この絵はムンクの実体験を描いたものとされる。
ムンクはこの作品で、人間の実存的不安を描いた。

17 クラムスコイ「忘れえぬ人(見知らぬ女)」


「忘れえぬ人」
1883年(移動派/ロシア・リアリズム)
イワン・ニコラーイェヴィチ・クラムスコイ(1837〜87年)
トレチャコフ美術館蔵(モスクワ・ロシア)

通称「ロシアのモナリザ」
ロシアで最も有名な作品のひとつ。
かつての「モナリザ」と同じようにモデルが誰であるのか不明。
ロシアの絵画はあまりなじみがありませんが、ロシア帝国末期にかけて活躍した「移動派」は非常に完成度の高い作品を多数のこしている。
民衆の貧しさや美しさ、苦しみや忍耐を描き、ロシア解放運動とも連動して活躍した。
ドイツやフランスのロマン派と似たような作品をのこしており、風景や人物像かに多くの意味が込められ、見る者を作品の中に惹きこむ魅力をもつ。

18 モネ「睡蓮の池と日本の橋」


「睡蓮の池と日本の橋」
1899年ごろ(印象派)
クロード・モネ(1840〜1926年)
ロンドン・ナショナルギャラリー美術館蔵(ロンドン・イギリス)

モネは自宅に庭園をつくり、睡蓮の咲く池を幾度となく描いた。
日本風の太鼓橋が架かる絵は18点のこされており、本作もそのひとつ。
本作はまだ初期の作品で、次第に水面の光等を描くより印象的な作風へとうつっていく。

19 ゴーギャン「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」


「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」
1897年(ポスト印象派)
ポール・ゴーギャン(1848〜1903年)
ボストン美術館蔵(ボストン・アメリカ)

ポール・ゴーギャンの代表作。
タヒチに魅せられたゴーギャンが、タヒチで描いた作品。自殺を図る直前に描かれたことから、ゴーギャンの人生と画家としての集大成的な作品であるとみられている(自殺は未遂に終わる)。
横幅374.5cmの巨大な作品。画面の右から左に向かって、人生の始まりから終わりまでを描いていると考えられている。

20 フェルメール「絵画芸術」


「絵画芸術」
1666〜67年ごろ(バロック)
ヨハネス・フェルメール(1632〜75年)
ウィーン美術史美術館蔵(ウィーン・オーストリア)

フェールメールの作品中もっとも難解な作品。
画家とそのモデルが描かれているが、ただの肖像ではなく様々な意味が込められている。
画家はフェルメール自身、モデルは歴史の女神クリオ。
少女がもつ書物は「戦史」であり「知恵」や「知識」を、右手に持つトランペットは「名声」、月桂樹の冠は「勝利」を意味する。
画家が描いているのはモデルの月桂冠であるが、モデルのものと画中画のものは異なる。画家は現実をそのまま写すのでは無く、より昇華させて描いていることを物語っている。