常識として知っておきたい名画・西洋絵画40選。21位から30位までをご紹介。

常識として知っておきたい世界の名画:西洋絵画40選・21位から30位まで

最終更新日:2017年3月29日

21 ミケランジェロ「アダムの創造」


「アダムの創造」
1508〜12年ごろ(ルネサンス)
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475〜1564年)
ヴァチカン美術館蔵(ヴァチカン市国)

ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画「天地創造」のなかでも最も有名な部分。
神が最初の人間でアダムに生命を吹き込む瞬間を描いている。

22 ダ・ヴィンチ「受胎告知」


「受胎告知」
1472〜73年ごろ(ルネサンス)
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519年)
ウフィツィ美術館蔵(フィレンツェ・イタリア)

数多く描かれた旧約聖書の場面「受胎告知」。
処女懐胎した聖母マリアに救い主キリストが宿ったことを、大天使ガブリエルが知らせる場面である。
数々の画家が描いている場面で、本作のダヴィンチのほかにも有名な作品としてはエル・グレコ、フラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピ、ボッティチェリなどがある。
ガブリエルはユダヤ教・キリスト教・イスラム教に共通する大天使で、ミカエル・ラファエルとともにもっとも3天使とも言われる。
「神の言葉を伝える」また最後の審判では死者をよみがえらせる役目を担った天使でもある。
イスラム教では、預言者ムハンマドにクルアーン(コーラン)を伝えたのがガブリエル(ジブリール)であるとされ、共通して神の声を伝えるメッセンジャーであるとされている。

23 ゴヤ「裸のマハ」


「裸のマハ」
1797〜1800年ごろ(ロマン主義)
フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(1746〜1828年)
プラド美術館蔵(マドリード・スペイン)

当時、超問題作とされた作品。
西洋美術では、女性の裸体を描くときには「神話」を借りる必要があった。
実在の女性の裸体を描くことは大変よろしくないが、神話であればOKというルールがあった。
ゴヤはそのルールを破り、初めて実在の女性の陰毛を描き込み、異端審問にかけられるほどの大問題となった。
その後100年の間、プラド美術館の地下にしまわれていた作品である。
同じ構図で服を着ている「着衣のマハ」もある。
ちなみに「マハ」は人名ではなく、スペイン語で「小粋な娘」をあらわす。

24 コロー「真珠の女」


「真珠の女」
1868〜70年ごろ(ロマン主義・写実主義)
ジャン・バティスト・カミーユ・コロー(1796〜1875年)
ルーヴル美術館蔵(パリ)

「モナ・リザ」を強く意識して描かれた作品
題名にある真珠は描かれておらず、額の木の葉が真珠にみえたとか、少女の肌が真珠のように美しいとか、題名の由来には諸説ある。

25 モンドリアン「赤、黄、青と黒のコンポジション」


「赤、黄、青と黒のコンポジション」
1921年(抽象絵画)
ピエト・モンドリアン(1872〜1944年)
ハーグ市立美術館蔵(ハーグ・オランダ)

本格的な抽象画を描いた最初の画家モンドリアンの代表作。
一見適当に線と色を描いただけにみえるが、その「構図(コンポジション)」は緻密に計算されつくされている。
純粋なリアリティと調和を求め続けたモンドリアンの結晶がここにある。
絵そのものだけではなく、展示方法や額縁にまでこだわり芸術を追究し、完璧を求め続けたストイックな芸術家として知られる。
この絵が現代アートではなく、ピカソらがキュビズムを追求していた時代に描かれたことは驚嘆に値する。

26 マネ「笛を吹く少年」


「笛を吹く少年」
1866年ごろ(印象派)
エドゥアール・マネ(1832〜83年)
オルセー美術館蔵(パリ)

西洋近代絵画の夜明けを告げる画家マネの代表作。
印象派の画家ではあり中心人物ともされるが、マネ自信は印象派展に一度も参加していない。
ほかの代表作として『草上の昼食』と『オランピア』などがある。

27 ミレー「晩鐘」


「晩鐘」
1857〜59年ごろ(バルビゾン派)
ジャン・フランソワ・ミレー(1814〜75年)
オルセー美術館蔵(パリ)

落穂拾い」で有名なミレーのもうひとつの代表作。
黄昏の農村で、遠景にある教会の鐘の音が響き渡り、農民の夫婦が帽子を取り祈りを捧げている。
祈りと労働を描いたミレーらしい作品。

28 ダヴィッド「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式」


「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式」
1805〜07年ごろ(新古典主義)
ジャック・ルイ・ダヴィッド(1748〜1825年)
ルーヴル美術館蔵(パリ)

1804年にパリのノートルダム大聖堂でおこなわれたナポレオン戴冠式を描く。
製作依頼をしたのはナポレオン自身で、完成作を大変気に入ったという。

29 クリムト「接吻」


「接吻」
1907〜08年ごろ(アール・ヌーヴォー)
グスタフ・クリムト(1862〜1918年)
オーストリア美術館美術館蔵(ウィーン・オーストリア)

描かれているのはクリムト自身とその恋人エミーリエ。
足下は崖となっており、あやうい恋を暗示している。
多用される金箔は、日本の「琳派」の影響も指摘されている。
アール・ヌーヴォーの代表的な作品であり、クリムトの代表作。

30 モディリアーニ「裸婦」


「裸婦」
1917年(エコール・ド・パリ)
アメデオ・モディリアーニ(1884〜1920年)
グッゲンハイム美術館蔵(ニューヨーク)

大胆にデフォルメされた裸婦像を多く描き、本作は「目を閉じた裸婦」とも呼ばれる。
モディリアーニはエコール・ド・パリの代表的な人物であるが、作品は1916年から1919年の短期間に集中して描かれた。
「エコール・ド・パリ」はパリ派とも呼ばれ、1920年代を中心にパリで活動した画家たちをいう。印象派やキュビズムのような画風や理論を指す言葉ではない。