校正や辞書編集がブーム!?

『舟を編む』映画版もアニメ版も無料視聴しました

最終更新日:2017年4月17日

『舟を編む』

世の中にあるすべての言葉は、すべての文章は、あらゆる情報は、いつかどこかのだれかが創りだしたもの。
そんな当たり前のことを、今更ながらに感じることが出来ました。

舟を編む」って凄いタイトルですね。
大渡海」も発想が豊か。

言葉の大海を渡る舟である辞書を編む
そんな意味だそうです。


雑誌『CLASSY.』の連載から単行本として出版。
そして、松田龍平、宮﨑あおい主演で2013年に公開された映画『舟を編む』。
アニメ版が放送開始しました。
10月13日ら毎週木曜深夜24:55〜(金曜00時55分)に放送していますが、Amazonプライムビデオでもテレビ放送の直後から配信開始されています。

原作『舟を編む』

映画『舟を編む』

アニメ『舟を編む』

「舟」「編む」の意味

広辞苑のような辞書「大渡海」を作る辞書編集部に配属された主人公を軸に、辞書作りに人生をささげる人々を描く。
映画もアニメもおすすめです。
パソコンが普及していない時代に、これほどまでに大変な作業に誇りを持って取り組む人たちがいた。

この作品のテーマにちなんで「舟を編む」の単語「広辞苑 第六版 2008 株式会社岩波書店」で調べてみました。


ふね【船・舟・槽】
(1)木材・鉄などで造り、人や物をのせて水上を渡航するもの。
(2)水・酒などを入れる箱形の器。湯ぶね・酒槽(さかぶね)・紙漉槽(かみすきぶね)・馬糧桶(うまぶね)の類。
(3)棺。「船入(ふないり)」
(4)刺身などを入れて売る底の浅い容器。
◇「舟」は、手でこぐ小型のものに使うことが多い。


あ・む【編む】
〔他五〕
(1)糸・竹・籐(とう)・針金・髪などを打ち違えに組んで、衣類・敷物・家具・垣・髪型などを作る。万葉集(12)「畳薦(たたみこも)重ね―・む数夢(いめ)にし見えむ」。「毛糸で手袋を―・む」
(2)諸書の文を集めて書物を作る。編集する。日葡辞書「キャウ(経)ヲアム」。「歌集を―・む」

「編む」は「書物を作る」とあるので、そのままですね。
「舟」は小型とありますが、なぜ「船」にしなかったのか。
個人的には「船」はなにか人工的な、近代的で無機質な感じがする。
「舟」は、「手でこぐ」とあるように、人が関わっている感じや、古い感じ、暖かみがある気がする。

「大渡海」が、ひとりひとりが漕ぐ舟なのか、多くの人を乗せて大海原でも安心して航海できる船なのか、どちらを意味しているのかわからないけれど、
「舟を編む」は「舟」で言いというより、「舟」しかないと思う。

おわりに

僕は、大学で言語学の単位を取り、編集の仕事にも少し関わっていました。
「舟を編む」の主人公馬締さんと同じように、ひとつひとつの「言葉」の意味を考えたりもする。
たとえば、「での」という言葉に違和感を感じることがある。
なんで「で」と「の」の2つの助詞がくっついているのか。
助詞ではなく接続詞の「で」なのかもしれない。

手元の「広辞苑」にも「てにをは辞典」「記者ハンドブック」「日本語の正しい表記と用語の辞典」にも載っていない。
言語学の偉い先生が書いた本でも使用されているので、おそらくこの違和感は僕個人だけのもの。
ちなみに上で書いた「そんな意味だそうです。」の、「だそうです」も少し違和感がある。

こんなに資料だけ持っていても、このブログは誤字脱字誤用ばかりで、恥ずかしい限りですが。。